日本酒の品質と、値上げの動向
2022/10/27
カテゴリーお知らせ
【日本酒の品質と、値上げの動向】
価格上昇時代、日本酒にもその波がやってきています。
当店の知る範囲では、地酒、プレミア酒、大手の酒で、値上げのタイミングが異なるようです。
◆品質を維持するには
大事なのは、この値上げは、お酒の品質を維持するために必要なものだということですね。
もしこの価格上昇時代に、価格を維持しようとすれば、品質を下げるしかありません。
でも、お酒は、美味しく呑んでこそのものですから。
これからも、美味しいお酒を造り続けてもらえるよう、酒蔵さんにはしっかり利益をだしてもらえればと、私は思います。
◆地酒の場合
地酒は、本年度の新酒から、値上げとなることが多いです。
理由は、原材料の価格が上がっている中で、品質を維持するためです。
この秋までは、昨年度の原材料で仕込んだお酒がビン詰めされていたため、影響がありませんでした。
それが、本年度の仕込みとなると、さすがに様々な影響を無視できない、というわけです。
◆プレミア酒の場合
地酒の中でも、全国的に有名で需要が多いプレミアム価格のお酒は、値上げを見越した需要が発生しています。
多数の消費者が「値上げ前に買おう」と動いた結果、商品が市場から枯渇しました。
その影響で、メーカーの値上げ前から市場価格が上がる、という現象が起こりました。
焼酎にも同様の現象が起きています。
◆大手の酒の場合
松竹梅や月桂冠など、テレビCMを見るような、大手メーカーのお酒。
(当店では取り扱いが少ないですが)
こちらは、多くが10月1日から既に値上げがされています。
ビール大手メーカーなど酒類業界のトップが、この時期に値上げをしていることから、タイミングを合わせたのだと思われます。
◆思うこと
私たちはこれまで数十年間、モノの価格が大きく変わらない時代を過ごしてきました。
しかし考えてみれば、品質が良くなったり、便利になったりと価値は高くなるのに、多くのものが一定の価格帯に落ち着いているというのは、妙な話です。
突然のエネルギー高騰がキッカケではありましたが、妙な状態が正されたともいえる気がします。
今後は、価格の変動が当たり前の世の中になっていくのかもしれません。
私個人としても、数十年間で慣れてしまった感覚から転換することには、どうしても、ある種の「痛み」がともないますが…
美味しいものを美味しいまま、これからも続けて たのしむために。
良いものには相応の対価を払えるようになりたいと、私は思います。
◆次回ご来店のとき「読んだよ」の声が聞けると嬉しいです!(^^)
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【酒の藤田屋本店】
店舗 9:00~19:00(月~土・日も毎日営業)
岐阜県大垣市新田町3-8