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研究者に聞いた、ブドウとお米の違いの話

2021/12/18

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【研究者に聞いた、ブドウとお米の違いの話】

今日は、興味深かったお酒の話を おすそ分けします(^^)
けっこうマニアックな長文なので、よければ、時間のある時に読んでくださいね…!
 
相手の職務上、身分は明かせないのですが、知人に日本酒の研究者の方がいまして。
先日いろいろ雑談をしました。
 
そのとき興味深かった話題の一つが、ブドウとお米の、お酒の原料としての違いについて。
 
私の前からの知識として「ブドウは風土の影響を敏感に反映する、だからワインは個性が色々なんだ」というのがあったですが、「じゃあ日本酒はどうなんでしょう?」と興味本位に聞いたのです。
 
◆研究者の知人の所感では…
 
その知人いわく、ブドウよりも、お米は比較的 風土の影響は受けづらい印象で、それよりもむしろ、酒を造る「人」の技術が大きく影響すると思う、とのこと。
 
実際に、知人の経験では、同じ産地の同じ品種米を、同じ酵母で醸したものでも、造る杜氏さんによって、酒質に大きな違いが出るそうです。
 
これは何だか、面白い話だなと思いました!
 
◆ただし、まだ研究の余地が。
 
お酒用の米(=酒米)は品種ごとに良いとされる生産地があり、全国にある酒蔵の多くは、その地域のお米を買い付けてお酒にするため、そもそも様々な地域の酒米を比べられる例が少ないのだとか。
 
そのため、風土の影響(=テロワール)が酒米に どの程度影響するのか、というのは、まだそれほど研究されていないようです。
 
一方、所感としては、兵庫と東北の栽培米の比較で、酒質に違いがあるように感じたことはあるそう。
 
ただこれも、世界中で造られているブドウと、ほぼ日本のみで造られる酒米とでは、栽培地域の広さに大きな差があります。
特に酒米は、栽培条件の難しさも影響して、栽培地域は広がりづらいでしょうし…
 
そう考えると、本当に比較するのが難しいですよね。
 
◆ワインだって人!
 
なんだかこう話すと、ワインには人の技術差が出ない、みたいに聞こえますが、もちろんそんなことはありません。
 
ワインは日本酒よりも古い歴史があり、日々研究がなされています。
ブドウの栽培から醸造、瓶詰めまで、様々な方法や付随する技術や手間もあります。
それを成すのは、人の力やセンスです。
 
あくまで今回の疑問は、原材料としての個性の違いの話ですので。
私自身、そこは勘違いしないように注意しなければな、と思いました。
 
◆答えのない問いはたのし!
 
そんな話ですが、いかがでしたか?
 
研究者の知人に聞いたとはいえ、相手の専門分野の外の雑談ですので、論拠には乏しいかもしれません。
ですので、話半分に聞いていただければ、と思います。
 
でも、こうしてお酒について答えのない問いを議論するのって、ちょっと たのしいなと思います。
 
また面白そうな話を聞いたら、皆さまに共有したいと思います!
 
※次回ご来店のとき「読んだよ」の声が聞けると嬉しいです!(^^)
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