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入口はやさしく、実は奥深い。美しくも芯のある白ワイン『ラック・ルガーナ 2020』

2022/05/03

カテゴリーワイン

【入口はやさしく、実は奥深い。美しくも芯のある白ワイン】
先日の試飲会で、店長が、白ワインで最もハッとさせられた逸品です。
品名は『ラック・ルガーナ』。
口当たりはシンプルですが、後から奥深い味わいが出てくる。
一連の体験が心地よくて、非常に満足度が高かった白ワインです。
加えて、ラベルがたのしい雰囲気で、目でも満足させてくれます(^^)
 
 
◆味わいを詳しく
 
香りは、レモンやグレープフルーツのような柑橘系ですが、熟したような濃厚さを感じます。
よく冷えていると、場合によっては香りがややケモノ臭く感じるかもしれませんが、空気に触れさせ馴染み、温度が少し上がると、それも落ち着いていく印象でした。
 
口当たりはシンプルで、スルッと入っていきます。
しかし口中に含むと、キレイなミネラルが出てきます。
さらに奥深くから、骨格がある、厚みがある風味が引き出されます。
 
果実味や酸味などがバランスよく一体になっており、複雑でどっしりした後口に、きっと多くの方が満足できると思います。
 
人物像に例えると、やや彫りが深く、美しくも芯のある、そんな人の印象です。
 
◆ラベルが たのしい!
 
店長は、どちらかというと味わい重視で、ワインのラベルが良いからといって、お店に並べようとは思えない、ちょっと頑固な考えを持っています(- -;
 
ラベルが良いと、それで売れたりもするのですが、やっぱり中身がともなわないと…と思ってしまうんですよね。
 
でも、この『ラック・ルガーナ』は、美味しい上にラベルも良いんです。
人魚を中心に、様々な海の生き物が集まったモチーフ。
マンガ的な省略がされた画風に、水彩の色使いが やさしい印象です。
 
でも、人魚の尾が、妙に長くクネクネとしていたり、どこか尋常ならざる印象も。
 
入口はやさしいけれど、味わえば深みがある。
こう考えると、まるでこのワインの味わいを表現しているような絵柄だと思います!
 
◆生産者いわく
 
生産者のルチアーノ・ピオーナ氏は、本来は別の地域でワイン造りをしている方です。
 
「ルガーナは稲葉と始めたプロジェクト。随分前に『良いルガーナを飲んだことがない』と言っていたので、自分が造ることを決めた」とこのワインを紹介したとか。
 
稲葉というのは、このワインの輸入商社(株)稲葉さんのこと。
当店が最も信頼するワイン輸入商社さんで、ワインの味と同じくらい、生産者との人間関係を重視しています。
 
そうした関係性があってこそ、このワインができたのだな、と感じました。
 
残念ながら昨年(2021年)、ルチアーノ氏は逝去されました。
現在は長年ワイン造りを共にしてきた弟フランコ氏を中心に、ワイン造りを継続されているそうです。
 
2020年ヴィンテージは、ルチアーノ氏が遺されたワインとして、大切に味わいたいと思いました。
 
◆品名の由来
 
「ラック」はワイナリー名。
手掛けるのはDOCクストーツァの第一人者、ピオーナ家です。
 
「ルガーナ」はイタリア・ヴェネトのDOC地区名です。
 
 
【入口はやさしく、実は奥深い。美しくも芯のある白】
ラック・ルガーナ 2020
 … 750ml 2,500円(2,750込)
 
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