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深く味わうコツを実践!濃厚煮干しラーメンの巻

2022/07/14

カテゴリー味わうコツ

【深く味わうコツを実践!濃厚煮干しラーメンの巻】
店長が伝えたい「深く味わうコツ」。
今回はラーメン『ごぐにぼ』で実践してみました!
 
青森の「長尾中華そば」がつくる、煮干しのペーストが特徴のラーメンです。
名古屋駅に期間限定で出店していたので、ワイン試飲会の際、帰りに寄ってみました。
 
 
 
写真のように、チャーシューにかかったペーストがインパクト大です。
まずは普通に食べましたが、煮干しからくる苦味がすごくて、なかなか好みが分かれそうな味わいでした。
 
次に「含み香」を意識してみます。
食物を口中に含み、鼻を抜ける香りで、味わいがより細かく感じられます。
 
煮干しの濃厚さが強まり、奥にある醤油の甘味が感じられます。
太麺の香ばしさも引き出され、美味しさの総量が増しました。
 
 
でも、やはり苦味の強さが個人的には気になります。
このまま同じ味わいで食べすすめるには、多少辛さがあるところですが…
そこを救ったのが2種類のチャーシューや、一緒に注文した納豆ごはんです。
 
 
テーブル近くの掲示されていたのですが、鶏と豚の薄切りチャーシューが入っており、それぞれ食べるに適した温度があるとのこと。
薄切りだけに食感のインパクトはありませんが、それぞれ味わいにアクセントをつけてくれました。
 
また、ラーメン屋さんには珍しい納豆ご飯。
これは、件の掲示でオススメされてたので、素直に注文したものです。
 
まずはご飯単体にスープや残った具材を混ぜて食べてみました。
お米の甘味が、また違った味わいを生み出します。
 
さらに納豆を加えると、納豆由来の旨味や苦味が一体になって、これまた違った印象に。
いろいろな旨味が混然一体となった「複雑さ」。
ワインでは「複雑さ」が大きな価値の一つですが、それをラーメンで感じたのは、初めてかもしれません。
 
こうした味わいの変化が試せるのって、大事ですね。
正直なところ、メインとなる濃厚煮干しの味わいは、個人的には好みではありませんでした。
でも、たのしく食べられる工夫があって、最後まで美味しく食べ切れました!
 
 
もし飲んだ日本酒やワインが、たとえ好みの味合いから離れていても。
「含み香」や「温度の違い」を試すことで、そのポテンシャルを引き出して、味わいをたのしむことができます。
 
さらには、組合せを「試す」ことも、その一つなのだと気づけました。
こうした経験を、「深く味わうコツ」の改良に活かしていきたいです。
 
◆次回ご来店のとき「読んだよ」の声が聞けると、うれしいです(^^)
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【酒の藤田屋本店】
店舗 9:00~19:00(月~土・日も毎日営業)
岐阜県大垣市新田町3-8